嬉し涙を流す場所は。

夜中の間は穏やかな時間だった。
だけど、時計の針が午前4時を
示す頃、その穏やかな空気は
一瞬にしてなくなった。

俺と看護士2名が残る
ナースステーションに
ナースコールが鳴り響いた。

その音を聞いたナースは
懐中電灯を片手にその部屋へと向かった。
しばらくして慌てた様子のナースが
俺にこう告げた。

看護士「柳瀬先生。109号室の
村木さんの容態が急変しました!」

俺の頭の中は真っ白になった。
でも、俺は医者の卵なのだから
駆け付けない訳にはいかない。
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