嬉し涙を流す場所は。

だから、稀とは
産まれた時から一緒で
まるで兄妹のように
育ってきた。

稀の事を意識するようになったのは
雄にいが好きだと
打ち明けられた小3の夏。
その時からずっと
俺は稀に片想いをしている。

俺に勝ち目なんてない。

雄にいは昔から頭も良くて
スポーツも出来て
人当たりも良くて冴島家
自慢の息子だったから。

そして何よりも稀にとって
俺は、ただの幼馴染で
それが覆る事なんてこれから先
一生訪れないんだと思う。

俺の恋は一生実らない。
叶わない恋をずっとしてるんだ。
< 65 / 340 >

この作品をシェア

pagetop