独占欲強めな同期の極甘な求愛


「綺麗になって都倉くんを見返してやればいい」

昨夜三井さんが私にそう言った。

今まで私は変化というものをひどく恐れていた。美容室だって、服装だって。同じじゃないと不安だった。

それはきっと小学校6年生の時、突然みんなに無視されたことが原因だと思う。原因ははっきりわからないままだけど、恐らく私が生徒会に立候補したからじゃないかと思っている。

そんな事件があるまでは私も活発で、普通の元気な女の子だった。臣だってそんな私とよく遊んでくれた。
だけど目立つようなことをしてしまったから、仲間外れにされてしまったんだろう。

それから私は卒業式まで寂しい学校生活を送った。今もあの時の苦しい気持ちが忘れられない。出る杭は打たれるように、変わっていくものを疎ましく思う人もいる。そう植えつけられてしまった私はそれ以降変化を恐れ、目立つようなことをするのはやめたんだ。

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