恋は思案の外





行き場のない恥ずかしさに起因して紅潮する頬をひた隠すように顔を背け、持ってくるから離してよと催促。

しかしながら一向に引かない熱を疑問に思って、振り返ると。





「――――あ。意識しちゃってる?」





不意打ち、された。






























ばくばくばくばくばくばく。

果てしなく、それこそ永遠に続くんじゃないかってくらい早鐘を打ち続ける心臓。

それを抱えたままジっと、コップに水が溜まっていく様を見つめる。



何これ。どうした、わたし。




    ― 意識、しちゃってる? ―






幾ら停止ボタンを連打しても、延々とリピートされる台詞が脳内を占拠する。

どうしよう。




どうやらわたし、あのヒト科からドデカい爆弾を落とされてしまったらしい。











   不意打ち爆弾投下されました

  ( ………いや、やっぱ勘違いかな )

        *saki






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