恋は思案の外




‥‥て言うかコレやばくない?コレとはこの状況を指します、はい。

だって傍(はた)から見れば職質受けてるいたいけな女子だよ、怪しさMAXこの上無いよ。



「て言うかハイ、‥‥サヨウナラ」

「まだ話は終わってないよ!?」

「ちょっとオオオオオオオ!!!!!」


その腕を離さんかこのボケナス野郎が!!!

ほら、ほらほら!!!見て!!!パート仲間のおばちゃんたちが囲って何やら話しこんでいるじゃないか!!

あれ絶対に疑ってるよね。わたしが遂に何かやらかしたんじゃないかって眼差しだよね。

おばさあああああんんん!!!!わたし何もしてないから、オマワリさんに指導されるようなこと一つもしてないから!!!!





「あんたの所為でいらぬ疑いを持たれたコッチの身にもなってよ!!」

「これは‥‥まさかあの流れか?」

「‥‥」

「いろはお前ッ、俺に責任取って欲しいなら素直にそう言えよ!取るよ!取るよ責任喜んで!!」

「」








最早降り積もる雪がわたしの上で嵩を増していきそうだ。

ああああ、コートがもう真っ白だよ‥‥ホワイトクリスマス‥‥いやまだだったよクリスマス。まだ11月。

文字通り閉口したわたしは余っ程思った。



こいつ‥‥‥‥




ヒト科よりも面倒くさい。(どーん)




< 92 / 132 >

この作品をシェア

pagetop