セカンド レディー


本当に、必要な時に役に立たない男だなぁ。



「ねぇね、お姉さん。何してるの?」


別の男に連絡しようかと思い、他を探していると、知らない男に声をかけられた。

顔を上げると、目の前には20代半ばの男が3人。



「え?お姉さんめっちゃ可愛いですね。暇なら遊びませんか?」


目が合うと、ぱっと表情を明るくする男。暇だし遊ぼうと思えば全然いける。

だけど、一対三はさすがにないわ。



「ごめんなさい。今、約束してて…」


ありがちな理由だけど、適当に断るには十分だ。相手も、そこまで本気じゃ無さそうだし諦めるだろうと思った。だけど、その考えが甘かった。


「そんなのあとでいいじゃん」


「それよりも、俺らと遊んだ方が楽しいって」


「てか、制服って高校生でしょ?こんな時間にこんなところにいていいの?」



あぁ、本当鬱陶しいなぁ。

さっさと消えてよ。
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