またきっと君を好きになる。


「ん?どした?」


目を弓なりにして少し首を傾げた優くん。

私を見つめる目がいつも以上に優しくて、胸がきゅっと締め付けられる。

顔が熱くて、どうしようもなくどきどきした。





その帰り道、私たちははじめてキスをした。




繋いでいた手を優くんがぎゅっと強く握るから「どうしたの?」て振り向いたその時に。

触れるか触れないかくらいの優しいキスだった。



息も思考も全部止まって、心臓だけが大爆発。


その後おでこをくっつけあって、お互いに自然と照れ笑いになっちゃった。


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