偽りの甘い罠
こんなヤツと仲良いとか勘違いも甚だしい

「「違います!」」

思うことは一緒だったらしく、見事にハモってしまい
墓穴を掘ることに、、、

楽しそうに笑った八巻さんはそのままフロントへ
出て行った

「もう、青柳のせいで変な勘違いされたじゃん」
「はぁ?人のせいにすんなよ。それになんで勘違い
されて困るんだよ」
「嘘なのに、本当に付き合ってるとか万が一、、、」
「あー、そうか。愛しの彼に知られたくないのに
ってことか。くだらねー」
「なによ!そもそも言い寄ってくる女なんて、この
フロントには居ないでしょ。」
「まぁな。客室とか、レストランとかだしな。」
「だったら、別にふりする必要ないじゃない」
「いつどこで耳に入るかわかんねーだろ。念には念だ」

朝から疲れるわ、、、

ただでさえ、反りが合わないってのに。

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