偽りの甘い罠
おはようございます。と挨拶をしながら入ってくと
血相かえた美帆が小走りでやってきた

「紗英、大変だよ!」
「なに、どうしたの?」
「青柳くんの取り巻きが、紗英を捜してる
これ、絶対ヤバイやつじゃないの?なんかあった?」

もしかしたら、、、
昨日の今日だし、一緒にいるところを見られたとか?

にしても、取り巻きが捜してるとか、少女マンガの
ベタなやつと同じじゃない。

社会人にもなって、何をそんなことで騒ぎ立てる
んだか、理解に苦しむわ

「あ、紗英、来たよ、ほら、、、」

美帆が指を差す方向に目をやると、取り巻き女子が
四人こちらへ凄みをきかせて、歩いてくる

獲物は逃がさない、そんな突き刺す眼光で睨んでた

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