偽りの甘い罠
本性
雅人さんは私を心配し、日に何度も連絡をくれた

けど、それが私にとってみたら余計に苦しかった

身勝手かもしれない
でも、しばらくは何も考えたくない。一人になりたい

だから、そっとしておいて欲しかった
そんなこと、口が裂けても言えないけど、、、

雅人さんの優しさ。

そう思って有り難く受け止めることにした

そんな折り、雅人さんから誘いの電話が入る

「紗英、今度連休とれたんだ。妻と子供は春休みで
実家へ帰る。だから、一緒に過ごさないか?」

今までなら飛びついて勢いよく返事していた

でも、今の私は、、、

「ごめんなさい、雅人さん。まだ、体調が優れなくて」
「え?紗英、本気で言ってるの?」

初めてだった。
雅人さんからの誘いを断ったのは、、

だから、雅人さんも驚いたんだと思う


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