偽りの甘い罠
私は注意散漫になりがちな頭を鼓舞して、意識的に
気持ちを切り替えた

私の微妙な変化に真っ先に気付いたのは、今私が最も
恐れてる人、、、

雅人さんだ。

「紗英、最近おかしいね?」
「それは、どういう意味ですか?」
「嫌いだったはずの男を意識してるだろーが」

急に語気が乱暴になる

二重人格、いや、、、多重人格かもしれない

どちらにしてもこの人は危険。

「そんなことないです。雅人さんの思い過ごしです」
「そう。ならいいんだ」

ん?
あっさりしすぎてる。

嫌な予感、、、。ゾッとする、鳥肌がやまない。

警戒心が何層にも増した




< 56 / 123 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop