別れても好きなひと
千葉での研修のあとあきらかに親しくなっている大悟と渚の姿があった。

共通の話題で盛り上がったり、ふたりで閉店後研修報告書をまとめたり、店内の内部研修の打ち合わせを進めていた。きっと打ち合わせのあとはご飯を食べたり大悟がアパートへ送っているんだろうと想像がつく。

ふたりが近づいていくのを私は黙ってみていることしかできない。聞きたくないこと、見たくないことが目をそらしても避けられない近さに息苦しさを感じていた。
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