一途彼女×S系彼氏
その視線は颯人から送られたもの。


「…なに?」


「ねぇ、それ莉子が作ってんの?」


突然どうしたんだろう?


「そうだけど…。」


「莉子んち、ママが看護士で
時間が不定期だから
自分でお弁当作ってるんだよ!」


私の代わりに美桜が説明してくれた。


「は?そうだったの?」


颯人に聞かれて頷くと
ひらめいたように続けた。


「じゃあ、明日から俺のもね。
よろしく莉子ちゃん。」


え?


「本気?」


「もちろん。俺莉子の弁当食いたい。」


なんて珍しくお願いされたら
断るはずがない。


「いいけど…。
まずくても怒らないでね?」


「誰が怒るかよ。
俺は莉子の手作りなら
何でもいいんだけど。」
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