強制食料制度
ハガキ
「なんだかだんだん少なくなってきたね」


食卓に出されたおかずを見てあたしはそう言った。


モヤシだけの味噌汁と、豆苗を炒めたもの以外何もない。


「これは家で育てているから食べれるのよ」


お母さんは当たり前だと言わんばかりの表情だ。


「え? スーパーに買い物に行ってないの?」


「何言ってるの。スーパーに行ったって置いてないわよ」


「嘘……」


あたしは唖然としてお母さんを見つめる。
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