定期購読ドール
☆☆☆

憧れの和明と肩を並べて歩いている。


一か月ほど前までは教室内で話しかけるだけだったのに、随分と進歩したと感じた。


「最近、明るくなったよな」


「そうかな?」


アケミは和明の質問にしおらしく首を傾げる。


内田からお金を奪う事ができたし、涙も不登校になった。


アケミの元気の理由はそれらだったが、決して口には出さない。


「アケミを見てたらこっちまで元気になれるよ」


そう言う和明の頬はほんのりと赤く染まっていた。


アケミはこんな風に照れている男子を、今までにも何人か見て来た。


それは決まって自分に告白をする前の男子たちの姿だった。
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