定期購読ドール
「なんで戻って来てるの!?」


自分の住所や名前、雑誌ナンバーなど確かに昨日書いたものだった。


しかし、それが真っ赤に染まっているのだ。


ハッとして部屋の窓へ視線を向ける。


昨日と同じ場所に置かれているドールに変化は見られない。


ハガキだけがこうして送り返されて来たのだ。


全身に冷や水を浴びた感じがした。


眠気なんて一気に吹き飛び、底知れぬ恐怖が湧き上がって来る。


「千夏……千夏に連絡しなきゃ!」


アケミはそう叫び、スマホに飛びついたのだった。
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