定期購読ドール
過去
小学校5年生の頃、岩間花という女子生徒が転校してきた。


花は背が低く運動が苦手な目立たない生徒だった。


転校してきたためか、子供同士の付き合いも積極的ではなく、自分から進んで話しかけることもなかった。


「ねぇ、あの子って暗いよね」


一番にそう言い出したのは当時のアケミだった。


昔から活発で、クラスの中心的生徒だったアケミの意見を、否定する生徒はいない。


「わかる! 全然話もしないよね」


千夏がすぐに便乗してそう言い出した。


アケミについていれば安全だ。


千夏はすでにそう理解していた。


「良い事思いついた! 次の体育の授業でさ……」
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