定期購読ドール
隣のクラス
和明と一緒にいた石川涙という女は、1年B組の生徒だということがわかった。


「おはよーアケミ!」


朝の教室内、登校してきた千夏にそう声をかけられて、アケミは顔を上げた。


今、スマホに類の情報を書き込んでいたところだったのだ。


「なんか険しい顔してるけど、どうかした?」


アケミを見てそう言う。


「ちょっと問題が起こったんだよね」


「問題?」


千夏は鞄を自分の机に置き、アケミの前の席に座った。


「和明には好きな子がいるのかもしれない」


そう言い、アケミは千夏にスマホを見せた。
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