定期購読ドール
不登校
「ビックリしたね」


千夏との帰り道、そう言われてアケミは頷いた。


「まさか声をかけないなんてね……」


今でも信じられない思いだった。


「和明は完全に涙のことを見限ったんだよ。これはチャンスだね」


「うん。この隙にあたしが和明との距離を縮める」


そう言いながらも、胸の中が一杯だった。


涙と和明の関係はもっと深いと思っていたけれど、意外と薄いものだったのかもしれない。


「告白はいつするの?」


千夏にそう聞かれてアケミは唸り声を上げた。


正直、告白をするのはまだまだ早い気がする。
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