星の手紙
そんなこと、全然しらなかった。


あたしはずっと大人っぽいお姉ちゃんに憧れていたのに。


「今日は星を見よう」


お姉ちゃんがあたしの手を握りしめてそう言って来た。


「星?」


「そう。最近星を見るのが好きなの。ずっと見てるとね体の芯が熱くなる気がしてくるから」


「そうなんだ」


でも、その前にあたしは両親からこっぴどく怒られるんだろうな。


そう思い、苦笑いを浮かべたのだった。
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