星の手紙
外へ出ると浴衣姿の美智子が待っていた。


白い生地に朝顔が描かれた浴衣、髪の毛はアップにされて浴衣とお揃いの朝顔がついたピンで止められている。


「美智子、可愛い!」


そう言って抱き着いた。


「サオは浴衣着ないの?」


「あたしはいいの。ギリギリまで勉強してたし」


会話をしながら2人で歩き出す。


こんなにのんびりできるのは久しぶりのことだった。


「そっか。頑張ってるんだね、勉強」


「美智子も、今日は頑張るんでしょ?」
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