彼女のセカンドライフ
あとがき

白い階段が、空へと続いていた。

それはとても眩しかった。
 
――夢の続き? でも体は痛くない。とても軽い。ひょっとして僕は死んだ?んだな。
そして、登って行かなきゃいけないんだな。
何だか、とても不安だな。下界に後ろ髪を引かれる思いだ。

でも、一人で行けそうだ。
だって、あんな赤ん坊だった僕は、生まれて来る時、たった一人で産まれて来たんだから。
だから今度もきっと一人で登って行ける。

凪美さん、僕は大丈夫だから。
きっとまた会えるよ。
凪美さん、幸せをありがとう。
 
 「凪美さん……」


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