彼女のセカンドライフ
第三章 突然降って来た恋

武尊が凪美子の会社でバイトを始めてから、周りにサポートを受けながら、懸命に仕事に励む武尊に、凪美子はまるで自分の息子のように、何かと気に掛けた。
 
武尊が一人作業している所にも、よく様子を見行ったりして、従業員達から
〝 親バカ 〟なんて冷やかされたりした。

武尊を昼食にも誘った。

その時は、必ず、「経費で落とすから」と言わないと、武尊はみんなの分をおごろうとまでする。

「男が女性におごられるのは、カッコ悪い、おごられるくらいなら、借金してでも特に女性には振舞いたい!」と言う、武尊が男粋を見せようとする姿を、凪美子は、微笑ましく見ていた。

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