彼女のセカンドライフ
人事担当の者が言うには、 広告代理店の仕事は単に、広告を出したい側と、メディア(テレビやラジオ、雑誌、新聞、ポスター、ちらし、インターネット)、世間に伝達したい側を繋ぐ、仲人のような役割、まさに社名そのものだが、しかし内容によっては、人と人との夢を繋ぐ橋渡しでもあるとも言った。
今広告代理店は、広告の企画や製作など、全てを行っている。
若者を応援する就活に関するものや、オーディションなど、人の人生を左右するようなものに取り組むこともある。
まるで自分の夢を紡ぐようで、それを送り出した時は、仕事を請け負った、ではなく、それがまさに自分の夢が実現したような気にさえなった、とも語った。
話を聞いているうち、武尊は興味を掻き立てられて行く。
最後に、
「ここで出会った皆さんとは、きっと運命だと思う。この場限りの一瞬のものかもしれないけれど、でも出会ったことは嘘じゃない。大袈裟化も知れないが、きっと来世にも縁を持ち、何らかの影響を及ぼすはず。なので、自分の未来を左右する就活が、後悔しないものとなるように、しっかりと見極めてほしい。出会った縁を大切に」
と締めくくった。