慟哭、禁断の果てに
まるで意に沿わない

私の不服そうな顔色を読み取って、和宏さんは少し
だけ、困ったように目尻を下げた

そんな表情も憎めない

すぐに許してしまう自分がいる

「ごめんなさい。すぐには、その、無理かと、、、」
「うん。少しずつでいいから、俺を信じて?」
「はい。努力します」
「舞ちゃん、お昼食べたら今度は靴を見に行こうか」


私は頷いて、残りのパンケーキを口へ運んだ

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