慟哭、禁断の果てに
はやる気持ちをどうにか押し込めて、代わりに小さく
溜め息を吐き出した

「舞ちゃん、コーヒーどう?」
「うん、美味しい。コーヒーの嫌な感じが舌に残らない」
「良かった。じゃあ、また来よう」

同じ二つのコーヒーカップ

向かい合ったカップはずっと定位置から動かない

その距離を保ったまま。

埋まらない私達の身体を表してるみたいで、縮まらない
隔たりは寂しさを募らせた


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