慟哭、禁断の果てに
空になったロックグラスに、追加しようとボトルへ
手を伸ばしたとき、その手を彼がふわりと包んだ

突然の出来事に手と彼の顔を、何往復もしてしまう

「舞ちゃん、もうお店辞めない?」
「えっ?」
「俺が仕事紹介するから、ね?」
「、、、無理です。生きてくためにはここが一番、、」
「俺のとこにおいで。心配しなくていい。」

戸惑い、拒否する私を諭すように続けた

「俺が嫌なんだ。ここにいてほしくない」
「和宏、、、さん?」

彼は黙って頷くと、オーナーへ今日限りと無理矢理に
頼み込み、私たちは荷物をまとめお店をあとにした

幸いにもオーナーは人当たりのいい温和な人
そんな人で良かったと改めて思った


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