キミの恋に溺れて


「ちょっとちょっと桃さんー、私のママなのー?」


「はい?!」


「だめだよぉー桃、かわいい顔がたいなしー」



黒板を見ると、それぞれ名前が書いてある。………そのとおりに座ろうって事らしい。

桃が10回私に言い聞かせたから。



「なんで私は桃と隣同士じゃないのぉー!」


「だめだよ単衣、ちゃんとあの席に座ろうね?」



ぴしっ!と私の座る席を指した。



「………はぁーい」

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