先輩の恋人 ~花曇りのち晴れ渡る花笑み~
先輩の恋人

私の先輩


ここは大手企業 オキタコーポレーション株式会社
不動産から食品卸まで手広くやってるグループ会社の一つ、食品卸事業部の営業課。そこで営業事務として入社した新人の私、夏野知佳22歳。
身長151cmとちょっと小さめ、肩にかからないくらいの髪に栗色天パー。
自然とくるんとまとまってくれるから自分の髪は好き。
でもちょっとぽっちゃりで丸顔なので幼く見えて未だに高校生くらいにみられることがたまにキズ。

「はぁーもっと大人に見られたい……」

「ちょっと夏野さん!」

「は、はいっ」

デスクに座ってぼーっとしてたもんだからびっくりして声が裏返ってしまった。振り返ると先輩の西川遥加さんが目を吊り上げてこちらを見下ろしている

こ…怖い……

「あなた、この資料どうなってんの!?全部データがずれちゃってるじゃない!もう入社して何か月もたってるっていうのにこんな初歩的なミスまだしてるの?私が気付かなかったら営業の人達に迷惑かけるとこだったのよ!」

「えっすみません!」

「すみませんですまないのよ!だいたい……」

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