先輩の恋人 ~花曇りのち晴れ渡る花笑み~
そ、そんなことないよ・・日野さんは・・・。
鬼課長はわからないけど。
ああいう人に限ってコロッと騙されたりするのかもしれない。なんて勝手な想像をした。
「そういえば・・西川さん、最近日野さんや山片課長によく絡んでるところを見るような・・・」
ぽつりと言った私の言葉に、
「やっぱり!そうでしょ!」
と、里佳子はうんうんと頷く。
「しかも置田君にも」
「ええ~置田君私たちと同期じゃないそんな年下まで?」
「いくつ違うのよ!…って6歳差!?」
6歳差なんて今の時代あまり関係ないかもしれないけどほんとに手当たり次第なの…
?
なんだかいやーな雰囲気になったけどそろそろ戻らないといけない時間。
日野さんたちに忠告したい気もするけど関係ない私の言葉など信用してくれない気がする。山片課長には鼻で笑われて終わりだと思う。
私が恋人だったら近づかないで!って言えるのに~
同期と別れ部署に戻る途中その先でなんだか騒がしくなっていた。
「おいっどうしたっ!?」
「西川さん!大丈夫かっ?」
「うへっどうしちゃったんですか!?」