先輩の恋人 ~花曇りのち晴れ渡る花笑み~

マドンナの憂鬱、再び

西川said
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パーティーはお開き。

ぞろぞろと帰っていく客達。
私を慕って付いてきていた女の子達も取り巻いていた男どもも今はいない。

また私は一人…。

「何でこーなるのよー!」

一人で残っていたシャンパンを煽る。

こんなはずじゃなかった。
気合いを入れて今日のために新調した体のラインを出し自慢の胸を強調した大胆なドレスも最初は男どもに好評だった。
私みたいになりたいという女の子達に自慢の男を引き付けるテクを惜しみ無く教えてあげた。
そしたら、

どうゆうことでしょう?

あの子達は取り巻きの男どもを一人二人と連れていき、気付いた時には私一人。

・・・

はあ…、虚しい。もう帰ろ。

ちょっと酔っ払った足取りで出口に向かう。
コートを着てホテルのロビーまでたどり着くと、まだ少し混雑してる模様。
他の人にぶつからないように歩いてたつもりなのによろけて前にいた人にぶつかってしまった。

「あっすいません」

「あ、大丈夫です。ああ、西川さん」

名前を呼ばれ顔を上げると、そこにいたのはパーティーの開催前に私を取り巻いていた男どもの一人、確か渡辺とかいってたかな。いつの間にかいなくなってたけど、まだいたのか。

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