先輩の恋人 ~花曇りのち晴れ渡る花笑み~

そういえば何かありそうだったのは社長が来たときぐらいでその後は普段通りだったな、と思い返してみる。

「里美会ったことないのによく分かるね。まるで聞いただけで事件解決しちゃう小説の探偵みたい」

「ふっふっふ、私の豊富な恋愛経験は伊達に3人社内恋愛見つけただけじゃないわよ。誰かさんと違って」

といいながらニヤリとこちらを見てくる。

「悪かったわね!恋愛経験乏しい上に鈍感で!」

「ほんとよねー可愛いくせに鈍感で臆病なんだから」

ん?ほめてる?けなしてる?でも鈍感と臆病に力入ってたからけなしてる方なんでしょうね~

「ま、続けて観察頑張って」

と言われ解散となった。


結局振り出しに戻った気がする。

・・・・・

< 31 / 272 >

この作品をシェア

pagetop