セナカアワセ

番外編 ダブルデート

「ねぇ、桜見に行こう。」





「えっ、桜見て歩くだけってつまんなくない?」





「なんだよ!雰囲気もないな!!」





「えー。じゃあ、賭けしよう。もし楽しかったら、なんでも1つ言うこと聞くよ!!でも面白く無いと思うなー。」





「乗った!!絶対楽しいから。」





「あんたたちそうやって毎回賭けしてんの?」






「「うん。」」





私と遙人が声を揃えて言う。





栞里の呆れた顔。




「本当に普通じゃない。」





「まぁ、いいじゃん。いいじゃん。楽しいならさー。」




栞里の隣で会長が呑気に言う。




あっ、もう会長じゃないや。




春休み、私達はダブルデートの計画を立てている。




「か、じゃなかった、直央先輩。他にどこ行きます?」




「なかなか慣れないねー、那美香。」




「そう言う栞里だって、なかなか言わないじゃん。名前。私はこの間知ったけどね、会長の名前。」





「本当に副会長は俺に興味ないよな。」




「はい。」





はっきり言うなって怒られた。





「てか、本当に部屋綺麗だね。もっと男の子の部屋って汚いと思った。」





「失礼だな、おい。しかもタメ口だし。」




そう、直央先輩の部屋で会議してました。



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