セナカアワセ





周りのみんなは久しぶりなんて笑っている。



全然、



笑えない。



私の胸がこんなに痛んでも、



空も、



街も、



友達も、



全てがいつも通り。



私だけが、



ここにいないみたい。



周りが輝いているから、



私がいない方がもっと綺麗なんじゃないか?




なんて、そんなつまらないことを考える。



「、、、か、、、みか、、、、那美佳っ!!」




「、、、え?、、、あぁ、栞里、、、」




「ずっと呼んでるのに。、、、大丈夫なんて、簡単に声掛けるものじゃないね。」




そう言って、静かに笑う栞里。



栞里にも苦笑いさせて、私ったら何してるんだろう。



「残りの冬休み、、、、家にずっといたの?」



「あぁ、うん。そうだったかな?」



覚えていないんだもん。



ずっと、ずっと、



あの日の映像が流れて、



心にぽっかり穴が空いたみたいに。



急に泣いたり、



ぼーーっとしていたり。



お母さんにもお父さんにも心配されたけど、私は何も言わなかった。



ちょっと、友達と喧嘩した。



そう言って、ずっと部屋にいた、と思う。



起きたと思ったらもう夜なんてこと、ほとんどあった。



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