セナカアワセ
私はそう切り出すと、ちょっと上を向いて覚悟を決めた。




リュックの中からたくさんの本を出す。




「これって、、、源氏物語?枕草子解説集、、、古今和歌集、、、。」



「うん。私ね、スポーツ馬鹿だけど、本当は古典文学が大好きなんだ。」



栞里は1冊1冊手に取って見ている。



なんて思ってるかな?



「それでね、中学の時付き合ってた彼氏に馬鹿にされたの。」




私がそういうと栞里と目が合った。




「、、、、、、え?どうして?」




「分からない。でも、私についたイメージと全然違かったからかな?、、、、、、大好きだったんだ。その彼のこと。中学の時、部活はバレー部だったの。前言った通り、バドミントンもやってたんだけど。」



栞里はうん、言ってたねと少し笑った。



「彼はバスケ部だった。同じ体育館でやっていたから、話すようになって、お互い好きになって、彼から告白されて付き合うようになった。」




毎日が楽しかった。




好きな人がいて、好きなことが出来て。




「付き合って、もう少しで1年経とうとしていた。バレンタインの時、教室で放課後待っててって呼び出した。掃除から急いで戻ってきて、教室に入ろうとしたら、彼とその友達が話しているのが聞こえたの。」




私はクッションを強く抱きしめた。




震える声を頑張って振り絞る。




「あいつ、見かけによらず古典なんかの難しい本読んでんの。運動できる奴だと思って付き合ったのになー。なんか、ちょっと萎えた。」




友達にそう言い放った。




「話を聞いていた友達は、別に何も言ってなかったけど、彼が続けて、イメージとなんか違ってきて好きかどうか分かんない。って言った。」




私がそう言うと、栞里が怒ったようにして、




「何その男!!!別に好きなことして、何が悪いの!?それはその男が勝手に思ってた那美佳のイメージじゃん!!」



そう言い放った。




やっぱり先生の言う通りだ。



栞里は私の好きなことを知っても馬鹿にしない。




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