セナカアワセ

第1節 決意

明日話そうって決めて、2週間が経った。




栞里と話して、次の日話そうと思ったのに、それから一週間、遙人は学校に来なかった。





どうしたんだろう?




毎日遅くまで昇降口で待っていたり、朝早く来ていたら、案の定寒さに負けてわたしも風邪を引いてしまった。




栞里にはバカとかアホとかボロボロに言われたけど、、、、、、




そして、今日、やっと復活した。




「おはよう!体調大丈夫?」




「おはよう!大丈夫だよー!」



手を振り回すとやめなさいって止められた。




今日こそ、遙人に謝って、私の考えを伝えるんだ。




放課後、私は遙人を図書室横の階段に呼び出した。




一応既読は着いたし、ここなら人も来ないし、大丈夫だと思うんだけど。




私は階段に座ってスマホを握りしめた。




何分かして、後ろから足音が聞こえる。




パッと後ろを振り返ると、




「遙人っ!!」




勢いよく名前を呼んだ。




そんな私を見て遙人はいつもの笑顔で笑った。




「うん、聞こえてるよ?」




遙人はそう言って私の隣に座った。




笑顔が見れたことに少し安心。




深呼吸をして遙人の方に向き直る。




「遙人、ごめんなさい!!初詣の時、勝手にいろんなこと話して。辛い過去が自分の中から消えくれない気持ち、私も分かるのに、あんな言い方してしまった。本当に、ごめんっ!!」




そう言って、私は遙人に頭を下げた。



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