【完】さつきあめ
光はさっきまで笑っていたのに、無表情でオムライスをスプーンですくう。
「て、違うからね。
あたしが今仲良くしてる子が宮沢さんと兄弟みたいに仲良しで、たまたまご飯作っただけだから」
そして何で言い訳をしてしまってるんだろう。
光はスプーンを持つ手を止め、顔を上げて、わたしへ微笑む。
…やっぱりその顔嫌いだ。
もうわたしには光の作り笑いは見抜けるんだよ。光が楽しくもないのに無理して笑う顔が好きじゃない。
「兄貴が兄弟みたいに仲良しって何かうけるな」
「なんかね、あたしと同い年の子なんだけど、なんだかんだ面倒見いいし、その子もよく懐いてるよ。
家とか泊まったりしてるみたいだし」
「そりゃー羨ましいな…」
羨ましい、そう呟いた光の表情は切なかった。
光と朝日の間にどれだけ埋められない溝があるのかはわからない。
それでもあの小さな子供のように、仲が良かった頃だってあったはずだ。
「光…光は宮沢さんともう昔のようには戻れないの?」
光がわたしの顔を真剣に見つめる。
周りは皆笑っている。
私たちだけが真面目な顔をして、見つめ合う時間がとてつもなく長く感じられた。
「止めよう、あの人の話は。
それより飯食ったらちょうどパレード始まりそうだよ。
夕陽好きだろ?見ような。夜になったらまた花火もあがるよ」
「て、違うからね。
あたしが今仲良くしてる子が宮沢さんと兄弟みたいに仲良しで、たまたまご飯作っただけだから」
そして何で言い訳をしてしまってるんだろう。
光はスプーンを持つ手を止め、顔を上げて、わたしへ微笑む。
…やっぱりその顔嫌いだ。
もうわたしには光の作り笑いは見抜けるんだよ。光が楽しくもないのに無理して笑う顔が好きじゃない。
「兄貴が兄弟みたいに仲良しって何かうけるな」
「なんかね、あたしと同い年の子なんだけど、なんだかんだ面倒見いいし、その子もよく懐いてるよ。
家とか泊まったりしてるみたいだし」
「そりゃー羨ましいな…」
羨ましい、そう呟いた光の表情は切なかった。
光と朝日の間にどれだけ埋められない溝があるのかはわからない。
それでもあの小さな子供のように、仲が良かった頃だってあったはずだ。
「光…光は宮沢さんともう昔のようには戻れないの?」
光がわたしの顔を真剣に見つめる。
周りは皆笑っている。
私たちだけが真面目な顔をして、見つめ合う時間がとてつもなく長く感じられた。
「止めよう、あの人の話は。
それより飯食ったらちょうどパレード始まりそうだよ。
夕陽好きだろ?見ような。夜になったらまた花火もあがるよ」