私、田口まりなは先生と不倫しています。
第1章

私と先生と日常

「さぁて、今年も研修先が決まったぞー」





夏休みが過ぎ、暑さも和らいできた9月下旬



担任の先生が教卓から私たちに呼びかけた。



前からまわってくる紙を待ちながらぼーと窓の外を見ていた。

「おーい!まりな?生きてる〜」



肩をトントンされてはっとした。

「え?なに」



「え?何って、紙!後ろに回してあげなよ」

「あ〜うん。」



そう話してきたのは3年間共に過ごしてきた親友の



市川ななせ



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