OLが男子高校生を拾った話
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はあ……
残業疲れたなぁ。
帰って一人で呑もうっと。

午後9時半過ぎ。

そんなことを思いながらマンションの植木の横を通る。

……え!? 人が倒れてる!?

「あ、あの…」

声をかけてみる。
もしものことがあったら大変だ。

「大丈夫ですか?」

男の子はすっごく綺麗な顔をしていた。
ゆっくりと目を開けて、大きな瞳で私をみる。

「聞こえてますか?」

「・・・」

なんで何も言わないの?

「と、とりあえず警察に…」

電話をかけようとすると、男の子は私の腕を掴んでそれを制した。

「だ、大丈夫なんですか?」

男の子はコクリと頷く。

「そうですか。気をつけて帰ってくださいね」

私は少し怖くなって、急いでマンションのロビーへと向かった。
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