副社長はワガママ5歳児。

朝、目覚めるとすっかり
熱は下がっていた。

そこに朋輝はいなかったけど
頭の下に敷かれた氷枕とか
すりおろしたりんごの残骸とか
昨日作ってくれたうどんの食べ残しとかが
そこにはあって、昨日の事は
夢じゃなかったんだと思った。

シャワーを浴び、支度を済ませ
会社へと向かう。

ーガチャ

悠真「お、紫苑。おはよう。
完全復活か?」

今日も元気な副社長が
笑顔で私を出迎える。

紫苑「昨日は迷惑かけて
ごめんなさい。」

悠真「え?昨日?」

紫苑「風邪で休むなんて
あんたにも迷惑かけたよね?
本当にごめんなさい!」
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