その夜は、星が綺麗だった
私は付き合う気はない



誰とも



あと何年かしたら会社を継がせてくれる約束をした年になる


そして、もうひとつの父の約束



『婚約または結婚してもらう』




それが出来なければ、私は会社を継がせてくれないかもしれない



でも、父は私にしか継がせる気はないでしょ?



《ああ、そーいえば、レナ、明日誕生日だったな》


《ん?あ〜、そうだね》




忘れていたよ


明日誕生日だ



去年は父が仕事ついでに私の元へ来てくれた


夜は一緒にディナーを楽しんで、プレゼントに新しいノートパソコンをくれた



超持ち運び便利


今までのやつは大きかったからさ、何かと不便だったけど、自分で買うのは抵抗があったから


結構高いんだよね…



それから、買うのだったら日本製が良かったというか、慣れてるからね



だから、プレゼントはとても嬉しかったのだ

< 153 / 288 >

この作品をシェア

pagetop