俺が必ず守るから


「看護師になれるようにがんばるぞー!!!」


気づいたら叫んでた。屋上だから響きもよくて。

なんかすーっと心が穏やかになれた気がして。


「美樹ならなれるよー!!!!」


隣をみたら郁美も叫んでた。

そんなことするタイプじゃないのに。


「ふふふ」


わたしが笑うと郁美も少し照れ臭そうに笑った。

郁美がそばにいてくれてよかった。

こんなに心配してくれる友達なんていままでいなかったから。


たった2年半くらいの付き合いなのに、私の中ではいなくてはならない、かけがえのない友達だ。


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