俺が必ず守るから


ほかの人からみたらきっとおじいちゃんと孫にみえたんだろう。


運転手さんもなにも疑惑の目を向けることなくありがとうございましたといった。


降りるとおじさんは財布をしまおうとわたしの手を離した。


そのすきに逃げようとしたけれど、足がすくんで動けなくて。


そのときだった。


パッと手をとられたと思ったらすごい速さでわたしを引っ張る男の子が前にいた。

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