俺が必ず守るから


「おはよう、今日もラブラブで」


そう、松橋くんも同じクラスになれたので、毎朝一緒に登校してくるんだ。


「もう、冷やかさないで」


「あはは、ごめん」


「よかった」


「え?」


「笑顔が戻ってきてよかった」


「郁美、ありがとう」


あれからのわたしは相当ひどかった。

笑うことなんて全然できなくて、海斗と会えないのもつらくて、自分を責めて。

無理に笑うことしかできなかったけれど、今は徐々に自然に笑えるようになってきた。


それも郁美がいてくれたおかげだ。

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