オジサンに恋しちゃダメですか
春乃の目が点になる。

「アラフォー?アラサーの間違いじゃない?」

私は、目を瞑った。

やっぱり、そうなるよね。


「ううん。確かにアラフォーなんだよね。」

「オーマイガー!」

春乃が顔を押しつぶす。

「アラフォーって言うと、最低でも38は、いってるって事でしょ?」

「その通りです。」

「オジサンじゃん!」

胸に何かがグサッと、刺さった。


「何、相手は独身?まさか、不倫じゃないよね。」

「不倫じゃないもん。独身だもん。」

私は、一気に水を飲み干した。

「独身か~。絶対、✕は一つついてるよね。もしついてないとすれば、変な癖があるとか?」

「変な癖?」

「SMとか?ロリコンとか?オタクとか?」

春乃は、言いたい放題言っているけれど、それに一々傷ついている私は、何なんだろうか。
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