オジサンに恋しちゃダメですか
次の瞬間、後ろに持っていかれる頭。

「ちょっと。連太、奈津菜に興味があるんじゃないの?」

「まさか!」

二人で、四宮君をじーっと見た。


「なに?」

四宮君の冷静な表情が、私達を襲う。

「いや、何でもない。」

そしてまた、春乃に突っつかれる私の肘。

「違うって。」

「違わないって。」

なんで、四宮君と春乃の仲を取り持とうとして、こんな展開になるのよ~。


「アラフォーのオジサン止めて、連太にしたら?」

「どうして、そうなるの!」

四宮君を好きだって言ったのは、春乃の方でしょ!

「あーあ。ビール、飲みたくなってきちゃった。」

春乃は、大きな声を出して、後ろにのけぞった。

「はい、ビール一杯、追加。」

四宮君も、何も聞かず、ビールを注文。


何なんだ?この雰囲気?
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