オジサンに恋しちゃダメですか
「四宮君との事……」

「四宮?まさか、何かされたのか?」

「いえ!そんな事じゃなくて……」

私は、両手を大きく振った。


「私、四宮君と一緒に、飲んでただけで、何もありません。」

「へえ。」

「それだけは、課長に誤解されたくなくて。」

言えた。

言えたけれど、声が震えてしまった。


「別に俺は、四宮と瀬田が、その、何だ。付き合う事になったって……」

「そんな事には、なりません!」

私は、真っすぐ課長を見つめた。

「私……課長の事が、好きです。」

「瀬田?」

「好きなんです。四宮君じゃなくて、外川課長の事が、好きなんです。」

でも課長は、私から目を反らしてしまった。

「ダメだ。」

「どうしてですか!」

「……歳が、違い過ぎる。」

私の目からは、涙がボロボロ、零れて来た。
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