クールなアイドルの熱烈アプローチ
「秋村さんっ!みなさんに一言お願いします!!」

「スクープがあってから休養されてましたが、その件に関してどう思われますか!?」

「大堂さんとの交際は順調ですか!?」

作戦会議から数日後。
極秘に仕事復帰しようとしたがどこから漏れたのかマスコミにさっそく追いかけられ、陽菜は堀原に護られながら撮影スタジオに入った。

ーーマスコミ、怖い……。

作戦準備が整うまで絶対に一人にならないこと、マスコミに口を開かないことを条件に復帰を許可されたが、正直マスコミの剣幕は凄まじく、何か話したくても話せないのが現状だった。

「秋村さん!お帰りなさいっ!」

スタジオ入りするとスタッフのみんなが拍手と笑顔で陽菜を出迎えてくれた。
陽菜は嬉しさのあまり涙を流しそうになり両手で口を覆うが、メイク崩れちゃうんでまだ泣かないでくださいー!とメイクさんが慌てて言って陽菜は思わず笑ってしまった。

「みなさん、ご心配とご迷惑をおかけしてすみませんでした。
これからまた頑張ります」

深々とお辞儀をするとスタッフのみんなが、頑張ったね。大変だったね。みんな分かってるよ。と声をかけてくれた。

またここに戻ってこれてよかった。そして、これからもここにいたい。改めてそう思った陽菜は、これから起こる大堂との波乱に負けないよう心強くあろうと決心した。
< 156 / 242 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop