【本編完】最恐No. 1はそこにいる
第九章 死神と龍神

天鱗と絶望






俺は近くの公園に行き、

バイクに腰を任せながら待つ。


どんどんと音が近づいてくる。



ところで、俺に会ってあいつらはどうするんだ。


喧嘩でもするのか?

話し?


どちらにせよそんなに魅力は感じないが。



そんな事を考えていると目の前に龍神が現れた。


五人。



「死神ごめんね?

待とうと思ったんだけど、来ちゃった。」


広野が申し訳なさそうに切り出した。



「で、何の用?」



俺がそういうと天鱗、今の龍神の総長が話しかけてきた。


「死神は覚えていないかもしれないが、

俺はお前に龍神に入るきっかけを貰った。

ありがとう。


それと、

今でも龍神の倉庫には死神が来てもいいように、

と部屋が残ってあるらしい。」



「そうか。

分かった。」


正直天鱗の事は覚えていない。

が、

まぁそれに関してはもう終わりでいいだろう。



しかしだ、まだあの部屋残ってたのか…


俺は8代目が変わるくらいまでは出入りしていた。


要するにらんちゃん世代だな。

でもそれから俺もやること増えたから行かなくなってた。


もう無くなっていても良かったんだけどな…


あの部屋何故か俺の写真やぬいぐるみが置いてあって…



正直居づらい…。





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