BRST!

「あぁあもう終わりだぁ……。」


文字通りに頭を抱えて机に突っ伏した彼女は微動だにしなくなった。重傷である。



と。

「リレーについてですが、クラスで一番速い人にお願いする形にしたいと思います。」


里麻が静かになったことで委員会の子の発言がよく耳に入るようになった。


「以前体力テストで50M走やったと思うんですけど、あれ参考にしまーす。」


その発言にクラスの皆がざわめいた。私何秒だったっけ……。


漠然と考えを巡らせるが思い出せない。何しろ体力測定を行ったのは春である。


「(まぁ、選ばれないだろうし。)」


きっと私よりも速い人なんて沢山居る筈だ。


尚も隣の席で突っ伏している里麻の頭を突いてみるが反応は無し。


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